『北斗七星と海蛇』つりたくにこ 青林堂 1988年 500部限定 お正月飾り＆ラッキーアイテム

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こちらは、つりたくにこさんによる絵本のような短編童話集『北斗七星と海蛇』になります。

つりたさんの没後、のこされた原稿をもとに遺族のかたが編集し、1988年に青林堂によって製作された本です。私家版に近い成り立ちの本のため、定価の記載はありません。

つりたくにこさんは、佐々木マキさん、林静一さんと並ぶガロの第四世代として注目されながら、難病を患い闘病のすえ、わずか37歳で亡くなられた漫画家です。

活躍された期間が短く、作品数もそれほど多くはないため、あまり世評にのぼることのない、知る人ぞ知るといったようなタイプの漫画家さんかもしれませんが、忘れてはならないたいせつな作家のひとりだと思います。

こちらの本は、のこされたオールカラーの手書き原稿をもとに、絵や描き文字まで忠実に再現されています。けっして華美なつくりではないものの、函入りで布装、小さな本が貼られたページがあるなど、制作者の愛情を感じる、何度も手にとりたくなるような小振りで可愛らしい絵本となっております。

500部限定で、本来ならば奥付にナンバリングが押されているはずなのですけれど、こちらの本にはそれがありません。のちに少部数増刷されて「増刷 限定外」の印が押されている本もあるようなのですが、詳しいことは分かりません。

函の開口部分に、うっすらと経年のヤケがあるような気もしますが、ほぼ新品同様のきれいな本です。

プチプチに包んで発送いたします。

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